おおかみくん
ぶたくん
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本記事では、積水ハウスの坪単価を、実際に積水ハウスで家を建てたわが家の見積り書を公開しながら分析しています。
さらに、記事後半では直近5年間の積水ハウスが販売した戸建て情報を踏まえ、積水ハウスの戸建て商品ごとの坪単価や総費用を詳しく解説していくことにします。
実際に積水ハウスで家を建てた際の見積り書や膨大な販売実績データを分析することで、おおかみくんが言うように「積水ハウスの坪単価が高い」という評判・口コミの真実に切り込んでいきたいと思います。
また、当サイト『坪単価のツボ』では、信頼性の高いデータをもとに大手ハウスメーカーから中堅工務店まで各社の坪単価を分析し、記事にしています。
多くの方に「家作りの予算把握の際、大変役に立った」という評価をいただいていますので、積水ハウスの坪単価を他のハウスメーカーと比較したいという方は、次の記事を参考にしてみてください。
\積水ハウス?地元工務店?その答えは・・・/
積水ハウスの坪単価を計算するにあたり
積水ハウスの坪単価を読み解いていくために、まずは、わが家が積水ハウスに支払った総費用と建坪を公開し、わが家の坪単価を計算していきます。
そして、ここでは積水ハウスの坪単価を徹底的に分析するべく、次の4つのパターンで坪単価を算出していくことにします。
- (総支払額)÷(建坪)
- (建物+外構費用)÷(建坪)
- (建物)÷(建坪)
- (オプションを除いた建物)÷(建坪)
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ということで、ここではわが家の見積書の詳細金額を提示しながら、4つの計算式を用いて積水ハウスの坪単価を分析していくことにします。
どの坪単価もこれから積水ハウスで家づくりをされる方にとって参考になるはずですので、ぜひ一つ一つの坪単価をじっくりと読んでみてください。
積水ハウスの坪単価を徹底分析
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わが家が積水ハウスで家を建てるにあたり、支払った費用の総額は
4127万1368円
でした。
この総額の内訳や見積り書は後程しっかりと公開していきます。
ちなみに、わが家は親から譲り受けた土地に家を建てたため、この金額に土地代は含まれていません。
そして、わが家の建坪(延床面積)は
40.94坪
になります。
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「総支払額」から算出した坪単価
まず単純に私が家を購入するために支払った総額約4127万円を建坪で割った坪単価から計算します。
つまり、計算式は(支払い総額)÷(建坪)です。
この計算式を用いて積水ハウスで建てたわが家の坪単価を計算すると
100万8093円/坪
となり、なんと驚きの坪単価100万円オーバーになってしまいました。
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というのも、わが家が支払った総費用4127万円という金額の内訳を公開すると、次のようなお金も含めた金額になっているからです。
このように、住宅購入に掛かった費用は実質約3400万円なのですが、そこに住宅ローンの金利(35年分)を上乗せした金額を総支払額として計上しています。
つまり、この総支払額4127万円という金額には、住宅購入費用に加え
- 購入に関わる様々な手続きで支払った費用
- 外構工事に掛かった金額
- さらには住宅ローンの金利
といった、まさに住宅を購入するために支払ったすべてのお金の総額を含めています。
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ちなみに、住宅ローンの金利を除いた支払金額は、上の内訳で示したように約3468万円ほどで、これをもとにした坪単価を計算すると79万8398円/坪まで下がります。
そこで、住宅ローン金利を除いた3468万円という金額の内訳を紹介しながら、別パターンでの坪単価を計算してみることにします。
「建物+外構費」から算出した坪単価
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見積書内に示されている3208万4900円の内訳とそれぞれいくら掛かっているのかは画像にて確認してください。
そして、この金額3208万4900円に積水ハウス以外の会社に支払った
- カーポート費用:69万8980円
- 家具・家電代:190万2520円
という2点を加えた金額が、先ほど紹介した総費用3468万円の内訳になります。
そこで、次のパターンの坪単価としては、「諸費用」「カーポート費用」「家具・家電費用」を差し引いた金額(建物+外構費用)をもとにした坪単価を計算します。
金利を除いた総額3468万円から「諸費用」「カーポート費用」「家具・家電費用」を差し引いた金額(建物+外構費用)は
3142万4400円
で、この額を基準に坪単価を計算しなおすと
76万7572円/坪
となります。
「建物」から算出した坪単価
さて、ここで注目したいのが上述した坪単価76万には、私の個人的な思いから導入した床暖房や太陽光発電、わが家の土地の状況に合わせた地盤改良費用や外構工事といった特殊な費用が含まれているという点です。
外構は庭の大きさやどこまで手を加えるのかによって大きく金額は上下しますし、地盤改良費用は軟弱地盤か強固な地盤かによってこれまた大きく変動します。
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そこで、これら(床暖房・太陽光発電・地盤改良・外構工事)の費用を総額からさらに引いた金額を算出すると
25,043,180円
となります。この金額を基準に坪単価を再び計算すると
611,704円/坪
となります。
ここで紹介したわが家の家づくりの特性が大きく反映された費用を引いたこの坪単価こそが、これから積水ハウスで家を建てられる方に参考にしてほしい目安になっていると思います。
「建物本体費」から算出した坪単価
最後にわが家が積水ハウスで採用したオプションとその費用を紹介しつつ、それらを除いた坪単価を紹介します。
坪単価を紹介する前にこの項目を見ていただくと分かりますが、わが家が採用したオプションの多くが標準仕様をグレードUPすることで発生した費用となっています。
つまり、標準仕様の設備であれば、グレードUPに費やした金額を抑えることができます。
それを踏まえた上で、これらを引いた金額を算出すると
23,224,180円
となります。この金額を基準に坪単価を改めて計算すると
567,273円/坪
となります。
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「積水ハウスの坪単価は高い」は本当か?
最終的にたどり着いた我が家の坪単価は、驚きの約57万円という結果になりました。
この坪単価57万円という金額は、中堅のハウスメーカーや工務店と比べても決して高いという金額ではありません。
とはいえ、オプションまで差し引いた金額による坪単価ですので、参考にならないと言われてしまいそうです。
しかし、本当にオプション額を引いた坪単価の算出はことは参考にならないのでしょうか。
というのも、積水ハウスの住宅において、標準仕様の商品自体が非常に高品質であり、住宅メーカーの中でも品質の高さは随一だと言われているからです。
私が積水ハウスの営業マンに伺った話では、「積水ハウスの商品は、お値段の高い・安いにかかわらず、同じ耐久性・補償内容・安全性を確保しています。」というものでした。
積水ハウスの場合、グレードUPにより向上するのはデザイン性や機能性であることが多く、積水ハウスの提供する標準仕様に納得がいくならば、最後に算出した坪単価57万円という金額も十分参考になる坪単価といえます。
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これは、私が打ち合わせ時に感じたことですが、積水ハウスに訪れる客層はお金を持っている40代・50代の客層も多く、結果高額な家造りをしている印象を受けました。
積水ハウスというハウスメーカーはお金を出せばどのような要望にも応えてくれる家造りが可能であることも知られており、高額な家造りをされる方も多くいます。
そうした方々は、オプションや仕様変更を多く採用されるため、数百万~数千万と総支払額が向上し、結果、積水ハウスの住宅の坪単価は高額だという口コミや評判につながっていくわけです。
【最新版】積水ハウスの平均的坪単価
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ここまでわが家が実際に積水ハウスで家を建てた費用を様々な視点から分析してきました。
とはいえ、わが家のデータだけで「積水ハウスの坪単価」を語るには情報量が少ないかと思います。
そこで、ここからは積水蓮の直近4年間における販売実績情報をもとに、積水ハウスというハウスメーカー全体の坪単価をご紹介していくことにします。
積水ハウスの戸建て住宅の商品構成は以下の通りです。
- ISシリーズ(軽量鉄骨造)
- BEシリーズ(軽量鉄骨造)
- シャーウッド(木造)
- ビエナ(3・4階住宅重量鉄骨造)
積水ハウスといえば「鉄骨住宅」というイメージを持っている方も多いと思いますが、近年では木造住宅のシャーウッドも売上げを伸ばしています。
また、各ハウスメーカーが注力しているZEHについては、ZEH対応「グリーンファースト・ゼロ」をほぼ標準仕様として提案することで、昨年度は76%と業界トップの売上を誇っています。
そして、気になる積水ハウスの【戸建て1棟当たりの売上げ単価】と【坪単価】については、直近4年間の推移を次のグラフにまとめました。
青い棒グラフが直近の4年間に積水ハウスで戸建て住宅を購入された方の平均購入価格(オプション含む)で、オレンジの棒グラフがその年の平均坪単価になります。
年度ごとの建物価格における平均受注像については表にもまとめておきます。
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積水ハウスの平均建物価格3676万円(2018年度)は大手ハウスメーカーの中でも群を抜いて高い金額になっています。
その背景には、積水ハウスが近年エクステリアの提案に力を入れていることが考えられ、年々1棟当たりの売上げ単価が高額化する傾向にあります。
そして、年度ごとの平均床面積の表が以下になります。
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積水ハウスの床面積は、ここ数年変わらずあまり変わらず横ばい状態が続いており、大手ハウスメーカーではパナソニックホームズ(140㎡)についで、第2位の大きさとなっています。
他のハウスメーカーと家づくり価格や坪単価を比較したい場合は、次の記事が参考になります。
以上、紹介した「戸建て1棟当たりの売上げ単価」を「平均建物床面積」で割った積水ハウスの坪単価の近年推移を表にまとめておきます。
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このように積水ハウスの最新戸建て坪単価は坪単価89.4万円で、床面積136㎡(≒41.14坪)、建物価格3676万円が平均的な受注像として浮かび上がってきました。
ただし、この坪単価情報を参考にするにあたり一つ注意点があります。
わが家の坪単価が61万円/坪だったことを考えると、かなり高額な平均値となっていることが分かっていただけると思います。
続いて、積水ハウスの商品別のシェア数と平均坪単価を紹介します。
積水ハウスの商品別坪単価
こちらが昨年度1年間における積水ハウスの商品別平均購入価格および平均坪単価になります。
積水ハウス全体の平均坪単価のグラフの際にも触れましたが、積水ハウスというハウスメーカーはハイクラス(富裕層)の顧客が多いため、平均値はかなり引き上げられている印象を受けます。
そして、積水ハウスは近年ミドルクラス(中流層)をターゲットにした商品開発に力を注ぐようになりました。
2018年10月には「イズ・ロイエ ファミリースイート」といった商品を発売し、大空間の提案により間仕切り壁や基礎を省くことによるコストダウン商品を開発し、より価格提案の幅を広げていこうとしています。
積水ハウスで家造りを検討されている方へ
ここまで積水ハウスの坪単価をわが家の家造りデータをもとに分析するとともに、積水ハウスというハウスメーカーの販売実績にも触れ、分析を行ってきました。
こうして積水ハウスの坪単価分析を行なったことで見えてきたことを最後にまとめておきます。
まず、悪い意味で「積水ハウスは高い」と考えている方は、オプション選びで失敗してしまった方なのではないでしょうか。
オプションは追加すればするほどドンドン高額化していきます。もちろん、これは積水ハウスに限ったことではありません。
つまり、そのオプションに掛かった金額と同等以上の価値があるのかをしっかり見極めることが納得できる家造りのカギになります。
標準仕様とオプションの差を見極めることこそが、積水ハウスの住宅が「高い」か、「安い」かを分ける要因なのではないでしょうか。
これから積水ハウスで家を建てた方が、必要以上に「積水ハウスの住宅は高い!」と感じてしまうことが無いように、ここで紹介した情報をもとにご自身の建築予算等を検討してみてください。
ぶたくん
こちらの記事では、積水ハウスの坪単価を他のハウスメーカーと比較することができますので、ぜひ参考にしてみてください。
\積水ハウス?地元工務店?その答えは・・・/
坪単価を抑えた住宅づくりのコツ
ここまで積水ハウスの坪単価について、わが家のケースと昨年度のデータをもとに分析してきました。
私は仕事柄、ここで紹介したような「家づくりに関するデータ」に日々触れており、家づくりに関する”いろは”については専門家の域に達していると自負しています。
また、満足のいく家づくりができた方から後悔が残ってしまった方まで様々なオーナー様から話を聞いてきました。
そこで、ここでは「坪単価」に興味を持ち、この記事を最後まで読んでいただいた方に向け、私の経験から見えてきた予算面で後悔しないためのコツについて紹介したいと思います。
家づくりをお金で後悔しないために、まず、積水ハウスで家を建てた我が家の見積書をもう一度ご覧ください。
注目していただきたいポイントは、赤枠で囲んだ値引き金額です。
わが家が積水ハウスから受けた値引きは総額2,193,800円で、建物合計(ご契約金額)の実に13.7%にも上る値引き率を実現しました。
一般的な大手ハウスメーカーによる値引き率は5~8%と言われていることからも、わが家の値引き率の高さが分かっていただけるかと思います。
また、わが家の営業は店長が担当してくれ、施工業者は店長が積水ハウスで家を建てた際の業者を紹介してくれました。
このように、値引き率から各種担当まで、高待遇を受けた理由はたった1つ私が”あること”をしたからなのです。
ここではその”あること”について、紹介していきます。
もったいぶった言い方をしましたが、その”あること”とは他社ハウスメーカーと相見積もりを取ることです。
どんな買い物をするにしろ競合他社の存在はサービスの質を向上させてくれます。
車にしろ、家電にしろ、同じ商品を他社で安く購入できることを伝えれば、それ以上の値引きが実現します。
注文住宅でも同じように、相見積もりがあるかないかで受ける値引き率もサービスも当然変わります。
しかし、注文住宅市場において家づくりの見積もりを作成してもらうことは非常に大変です。
というのも、本来マイホーム作りの見積もりを作成してもらうには、ハウスメーカーの展示場に訪れ、展示場内を案内されながら営業トークを聞き、さらにご自身の家づくりの要望を伝えた後、何日後かにもう一度展示場を訪れ、ようやく見積書を受け取ることができます。
その後、訪問営業や電話営業といったあの手この手の勧誘をしてくるハウスメーカーや工務店も多々あるため、こうした一連の流れをいくつものハウスメーカーや工務店で実践するのは、実際かなりの労力であるため、2~3社程度の検討で力尽き、「もう、このハウスメーカーでいいかな…」と妥協してしまいます。
そこでオススメしたいのがあなたの家づくりの要望を丁寧にヒアリングし、あなたの住んでいる地元密着の工務店から全国展開する大手のハウスメーカーの全600社以上から≪無料≫で見積もりや間取りを提案してくれる『town life(タウンライフ)の家づくり計画書』というサービスです。
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さらに、ここで紹介するタウンライフ家づくりサービスは、メールアドレスがあれば利用でき、登録したことで車の一括買取サービスのように一斉に各社の営業から電話がかかってくるということはありません。
- 大手ハウスメーカーがいいのか、地元の工務店がいいのか、悩んでいる
- そもそもマイホームに何を求めたいのかまだ形になっていない
- 一生に一度の買い物で最大限の値引きと最大限のサービスを受けたい
ぶたくん
参考にさせていただいております。
ちなみにブログ主様の見積はいつ建てられた時のものでしょうか?
>yoshさん
コメントありがとうございます。
わが家は2016年10月に完成し、11月から新居に住んでいます。