その上で、ほっカラリ床のデメリットに強い人気の商品色や改善するためのおすすめ掃除方法やグッズなどを提案しています。
ほっカラリ床とは、人気子役の寺田心くんがリトルベンとして登場するCMで話題を集めたTOTOが発売する浴室の床材です。
ほっカラリ床の歴史は意外と古く、2008年に発売されてから10年以上が経過しています。長い年月に渡り、売れ続けているロングセラー商品としてCMでさらに知名度を上げる一方で、ほっカラリ床のユーザーさん達からは、浴室の床材としての問題点が指摘されるようになりました。
ほっカラリ床を使用しているユーザーさん達の声をしっかりと把握し、後悔なく使用していくためのポイントをしっかり押さえるようにしましょう。
目次
ほっカラリ床のデメリット
ほっカラリ床を数年使用しているユーザーさん達はどういった点に不満を感じているのか、まずはその声を聴いてみることにしましょう。
2年目ユーザーさん
5年目ユーザーさん
6年目ユーザーさん
ほっカラリ床ユーザーさん達が抱えている不満は、こうした内容がほとんどになります。
では、ひとつひとつ画像を交えながら紹介します。
カビや汚れがとにかく目立つ
こちらがほっカラリ床のカビや汚れの実態になります。
カビや汚れのひどい浴室では、とても一日の疲れを癒すどころではありません。真っ白でピカピカのお風呂でゴシゴシと頭や身体を洗い、気持ちよく湯船に浸かる。お風呂好きといわれる日本人としては、そんな日常が欲しくて家を建てたり、リフォームしたりするものです。
では、こうしたカビや汚れが目立つ浴室というのは、単にユーザーさんが掃除を怠った結果なのかというと、一概にそれだけが要因とは言えません。
ほっカラリ床の場合、入浴後の簡単な洗い流しや換気のみでは1週間もすればカビや汚れが目立ってきてしまうのです。
TOTOのHPでも、ほっカラリ床に関しては毎日の簡単な掃除と十分な換気を、そして次のような画像状態になったらしっかりとした掃除を行うことを呼びかけています。
とはいえ、仕事や子育てで忙しい中、毎日お風呂上りにゴシゴシと掃除をすることや、梅雨時期や寒い冬場など窓を開放して十分な換気をすることが難しいのが現実ではないでしょうか。
実際に1年ほど使用すると、3時間ほど換気扇を回した程度では翌朝床は湿っており、カラッとしていない状態になってしまいます。
ひび割れが起こりやすい
ほっカラリ床にヒビ割れが入ってしまうという破損被害はかなりの数報告されています。
この画像は、使用3年目のほっカラリ床に生じた傷になります。ヒビとまではいきませんが、このように欠けてしまっている箇所が複数あります。
こうした傷やひび割れにはカビが定着し、黒ずんでしまい、浴槽がとても汚く見えてしまいます。ブラシで強く擦っても黒ずみが取れることはなく、強く擦ることでひび割れを拡大させることにもつながります。
こうした状態になってしまうと、素人では修復不可能になります。
専門家ではないため確かなことは言えませんが、ほっカラリ床の素材はFRPを使用しているため、紫外線に弱い側面があり、光の当たる場所に長時間さらされ続けていくと、衝撃にもろくなる一面があるようです。
保証期間が短い
こちらは当サイトに寄せられたほっカラリ床ユーザーさんから頂いたコメントです。
このユーザーさんの訴えている内容のように、ほっカラリ床のひび割れ被害の多くはメーカー保証期間が終わっている3年目以降に発生しています。
ちなみに、ほっカラリ床に限らずTOTOの商品の保証期間は購入後1~2年程度となっています。
そして、ひび割れの状況にもよりますが、ほっカラリ床の張り替えは5万円前後というお値段になっています。
仮に張り替えたとしても同じようにひび割れが発生する可能性は高く、その都度張り替えを検討する必要が生じるわけです。
ほっカラリ床を購入する上での重要なポイント
ここまでほっカラリ床のデメリットを紹介してきたわけですが、それでもここまで爆発的に売れてる商品ですから既存の浴室床材には無かった沢山のメリットがあることは言うまでもありません。
ほっカラリ床は、すべりにくく乾きやすい特殊素材を使った浴室の床材で、断熱構造を兼ね備えていることから次のような性能を持ち合わせています。
- 冬場でもヒヤッとしない
- すべりにくいから安心
- モノをおとしても響かない
- ひざをついても痛くない
出典:TOTO・HPより
ちなみに、TOTOの浴室商品ではsazana(サザナ)と、もうワンランク上のSYNLA(シンラ)で使われている浴室床材となっています。
子育て世代や冬場の冷えが気になる方にとって、まさに画期的な浴室床材です。
こうしたほっカラリ床の大きなメリットを生かしながら、デメリットを克服するためにここでは、ほっカラリ床を購入する際の大切なポイントを2つ紹介します。
汚れが目立たないと人気のカラー色を選ぼう
ほっカラリ床のカラーバリエーションは、画像にある全16種類となっています。
やはり圧倒的な1番人気は「ホワイト」色となっていて、浴室床材が真っ白だと暗くなりがちな浴室が一気に華やかになります。
しかし、このホワイト色を選ぶとどうしても汚れが目立ってしまい、上で紹介した汚れやひび割れなどのデメリットに悩まされることになってしまいます。
そこで、ほっカラリ床の汚れが目立たなくなる「ブラック」色を選択される方も増えてきています。
さらに、2019年には汚れが目立ちにくく、ホワイト色のようにお風呂が明るく見えるカラーラインナップとして「コーラル」や「ライトブラウン」が加わり、人気を集めるようになりました。
このように購入時にカラーをひと工夫するだけで、日々のメンテナンス負担が幾分楽になる訳です。
保証期間を延長する制度を利用しよう
先ほども述べた通り、ほっカラリ床の保証期間は基本1年間となっています。
しかし、ほっカラリ床がひび割れるなど破損する時期は、使用後3年目経過以降であることがほとんどで、その時にはメーカー保証期間が終わってしまっているのです。
そこで、購入時に検討していただきたいことが、TOTOの「延長保証制度」です。
この制度に加入することで、最初の保証料の支払いで、期間中の修理費用(部品代・作業代・訪問料を合わせた金額)が何度でも無料になります。
保証料金は、浴室全体の保証で約21,000円(10年保証)となっていて、ほっカラリ床の張り替え費用が5万円前後であることを考えると決して高すぎる保証金ではないと言えます。
「延長保証制度」を利用するころで、保証期間を5~10年間と伸ばすことがができ、ほっカラリ床が破損しやすくなる3年目以降の万が一(もっと高確率で発生します)に備えることができるというわけです。
ただし、この「延長保証制度」に加入する上で重要な注意事項がひとつあります。
延長保証制度に加入できるのは、商品の取付日または引き渡し日から3カ月以内です。
つまり、購入時に延長保証制度に加入しておく必要があり、無料メーカー保証期間が過ぎてから加入することができません。
出典:TOTO・HPより
延長保証制度を利用するのであれば、新築時やリフォーム時にしっかりとその意思を担当者に伝えるようにしてください。
以上、ほっカラリ床を購入する際にしかできない2つのデメリット対策を紹介しました。
ほっカラリ床のカビ・汚れを防ぐ正しい掃除方法
購入時の2つのポイントで紹介したほっカラリ床の商品カラー色の選択と延長保証制度はとても重要なことではありますが、ほっカラリ床の持つデメリットを根本的に解説する方法ではありません。
やはり一番大切なことは、日々のメンテナンス、つまり、こまめな掃除といえます。
というのも、ほっカラリ床という浴室床材は正しい方法で掃除を行わないと、ひび割れしやすく、余計に汚れが目立ちやすくなってしまうデリケートな床材です。
ということで、最後に正しい掃除方法とおすすめの掃除グッズを紹介することにします。
おすすめの掃除グッズ
まずおすすめしたいほっカラリ床を掃除する洗剤は、重曹とクエン酸です。
カビキラーやバスマジックリンなどを使用すると確かに短時間でキレイになりますが、こうした洗剤だとその場はキレイになりますが、カビの発生が早くなります。
短時間で掃除を済ませたい場合は、こうした洗剤は非常に有効的ですが、重曹とクエン酸を使用することでキレイな状態を長持ちさせることができます。
床を擦るブラシでお勧めしたいのが、TOTOの「らくらく床ブラシ」です。
まさに、ほっカラリ床を掃除するためにTOTOが開発したブラシです。
ほっカラリ床は強い力でゴシゴシしすぎると、樹脂表面が削られ、そこに汚れやカビが付着し、年々汚くなるスピードが加速してしまいます。
このらくらく床ブラシを使えば、軽く擦るだけで汚れを落とすことができます。
出典:TOTO・HPより
正しい掃除方法
クエン酸スプレーを、汚れが目立つ場所やカビが生えている箇所に充分に吹きかけます。
以上が、ほっカラリ床の正しい掃除方法になります。
ほっカラリ床のメリットを最大限に発揮した状態をキープしつつも、床を傷つけずに何十年も使い続けていくためには、とにかく小まめな掃除と換気を徹底していくことに尽きます。
汚れが酷くなってから力を入れてゴシゴシしたり、換気が不十分であったりすれば、ほっカラリ床のメリットは半減するだけではなく、ダメージを蓄積してしまう可能性があります。
毎日使い、簡単には替えられないモノだからこそ、ここで紹介したデメリットを把握し、上手く付き合う方法を探っていく必要がありそうです。
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